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医療計画にレセプト、DPCデータの活用を◆Vol.2

レポート 2011年2月28日 (月)  橋本佳子(m3.com編集長)

2月28日に開催された厚生労働省の「医療計画の見直し等に関する検討会」(座長:武藤正樹・国際医療福祉大学大学院教授)の第3回会議で、同省医政局指導課医師確保等地域医療対策室長の猿田克年氏は、「現行の医療計画は、“絵に描いた餅”と言われている」と指摘、「今後の医療計画については、従来の指標のほか、DPC調査データ、患者調査、レセプトデータなどを活用して作成していくことになるだろう」との見通しを示した(資料は、厚労省のホームページに掲載)。 現在の医療計画の作成指針では、4疾病5事業では、従来の2次医療圏にこだわらず作成することが可能。しかし、実際には多くが2次医療圏単位で作成されているのが現状で、2次医療圏の設定自体の見直しも少ない。圏域を越える患者が多いなどの現状があっても、医療計画が対応できていないことが多い。猿田氏の発言は、医療の需給バランス分析のために、DPC調査データなどを活用して、現状に即した医療計画に見直すべきという趣旨。 座長の武藤正樹・国際医療福祉大学大学院教授。 猿田氏の発言の基となったのが、東京医科歯科大学大学院医療情報システム学分野教授の伏見清秀氏のプレゼンテーシ...