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「メディカル・イノベーション・センター」構想浮上

レポート 2010年10月23日 (土)  橋本佳子(m3.com編集長)

10月22日に開催された、厚生労働省、文部科学省、経済産業省の三省の政務クラスで組織する、「メディカル・イノベーションの推進に関する政務会合」の第2回会議で、「メディカル・イノベーション・センター」を内閣官房内に設置する構想が提案された。 民主党政権が2010年6月に打ち出した「新成長戦略」の柱の一つである、メディカル・イノベーションの推進に向け、医薬品・医療機器の基礎研究から実用化までを国が支援する体制を構築し、国際競争力を高めることが目的。 提案したのは、中村祐輔・国立がん研究センター研究所長(東京大学医科学研究所ヒトゲノム解析センター長)、澤芳樹・大阪大学大学院医学系研究科心臓血管外科学教授、岩坪威・東京大学大学院医学系研究科神経病理学教授、田倉智之・大阪大学大学院医学系研究科医療経済産業政策学教授の4人。 中村氏らの構想では、年内に「メディカル・イノベーション・センター準備室」を設置、室長(研究の“目利き”で、業界に通じる研究者)とスタッフ(産官学から選抜)で構成。国の研究開発の戦略に関する「基本方針」を作成するほか、各省予算の案件採択にも関与する。当面は、がん対策、ゲノム医療...