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「次期改定のカギは慢性期入院、在宅医療」、鈴木医療課長

レポート 2010年10月12日 (火)  橋本佳子(m3.com編集長)

厚生労働省保険局医療課長の鈴木康裕氏は、神戸市で行われた第52回全日本病院学会の10月10日の特別講演「日本の医療の展望」で、次回の2012年診療報酬改定では、(1)慢性期入院医療、(2)在宅医療、訪問看護・リハビリテーション、(3)ドラッグラグ、デバイスラグ、などが焦点になるという見通しを示した。 鈴木氏はまず、「今改定の改定率は0.19%増だったが、入院と外来の配分が決められたこと自体が画期的」と指摘。このやり方を次回改定でも実施するか否かについては言及しなかったが、「本来なら、入院と外来の配分は中医協で決めるというルールだが、ある意味、それを踏み越えたものになった」とした。 その上で、次期改定の内容について、鈴木氏は、「今改定は、外科、小児科など大変な部分、入院部分をしっかり見るという方針だった。次回改定では、今改定で実施したところは当然意識するが、急性期については病床を絞り、人員基準を上げ、手厚く評価する。一方で、急性期病床を減らせば、慢性期病床、介護関連施設でどう患者を診ていくかが課題になる。また一般病床では、安定的な方をどこで診るかも課題」との方針を示した。 厚労省保険局医...