「警察庁の事情聴取は遺憾」、全国医学部長病院長会議
レポート
2010年9月15日 (水)
橋本佳子(m3.com編集長)
全国医学部長病院長会議は9月14日、帝京大学医学部附属病院で発生した多剤耐性アシネトバクターによる院内感染問題について、「警視庁が当初より、業務上過失致死罪に該当する行為があるかどうかについて、関係者から任意ではあるが、事情聴取を行うことは遺憾」として声明を出し、東京都福祉保健局、厚生労働省医政局、文部科学省高等教育局に提出した。 同時に、同会議では、多剤耐性アシネトバクターをはじめ、新規感染症の治療は迅速かつ有効な情報共有体制の構築が不可欠であるとし、政府および医療関係は一致して体制整備することが必要であり、全力で協力をするとしている。この声明について、9月17日に改めて記者会見を開催する予定になっている。 声明文◆帝京大学医学部附属病院で発生した多剤耐性アシネトバクターによる院内感染問題について 全国医学部長病院長会議は、全国の大学病院の立場を代表し、今回の問題に対し、次のとおり声明を発表いたします。 多剤耐性アシネトバクターは、ひとたび感染が起きると治療と根絶が非常に難しい新規感染症です。これまで欧米での感染拡大が問題となっていましたが、我が国においても複数の施設で発生が認められ...
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