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「外国人患者受け入れ」「中国進出」、ともにハードル高く

レポート 2010年8月30日 (月)  橋本佳子(m3.com編集長)

国際医療福祉大学大学院主催の国際シンポジウム「国境を越える患者と病院」が8月29日開催され、韓国での取り組みのほか、日本の現状などが紹介された。 日本の行政担当者や病院経営者のほか、中国・韓国からも来日、計10人以上のシンポジストによる講演とディスカッションを通じて浮き彫りになったのは、健診と観光をセットで行う「医療ツーリズム」をはじめ、国際医療交流への日本の取り組みは諸外国よりも遅れていること、これから本格化する場合でもそのハードルは相当高いことなどだ。また、日本では政府が医療通訳の育成などに着手しているものの、医療機関側にどの程度、取り組む意欲があるのか、人材的余裕があるかなどが疑問視され、行政と現場の医療機関の温度差も伺われた。 「ハードルの高さ」を端的に表していたのが、亀田総合病院(千葉県鴨川市)などを経営する亀田メディカルセンター特命副院長のジョン・C・ウォーカー氏のコメントだ。英語などの「言葉の壁」のほか、「グローバルスタンダード」(ウォーカー氏)の病院機能評価であるJCI(Joint Commission International)の認証を取得しているのは日本ではまだ亀...