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「超萎縮医療になっている」「金で医療をしばる悪習慣」◆Vol.3

医師調査 2010年8月10日 (火)  村山みのり(m3.com編集部)

Q.5 集団的個別指導に関するご経験、制度において問題だと思われる点、望ましいあり方等について、ご自由にご意見をお書きください 【萎縮医療】 ・ 「現在の高点数診療を続けると個別指導をするからやめろ」という圧力を感じるのみだった。サービス診療(内視鏡検査など実際行った診療点数を算定しない)が多くなった。本来やってはいけないのだろうが。 ・ 指導翌年の平均点数により個別指導になり得るとのことだったので、しなくてはならない検査を何カ月間に分けて計画的に施行するよう注意する診療にうんざりしている。実際、検査が遅れて悪性疾患が分かるのに時間がかかってしまうなど、本来の健康維持管理業務に支障が出た。以前のやり方では起きずに済んだ診断の遅れの理由が、いかにレセプト点数を上げないようにするかという全く患者には関係のないことであったことと思うと大変申し訳なく、医師としてやり切れない。また、その責任は自分以外にとってくれるわけでもない。点数だけで指導するという全く事務的な選定は、委縮医療を招き、経済的意義があったとしても結果患者の命に支障が生じれば、いったいどれだけの意味があるのか? ・ ただ一方的に聞...