Aiは小児虐待発見に有用、全例実施か否かで意見分かれる
レポート
2010年7月13日 (火)
橋本佳子(m3.com編集長)
厚生労働省の「死因究明に資する死亡時画像診断の活用に関する検討会」の第2回会議が7月12日に開催された(資料は厚労省のホームページに掲載)。 会議の冒頭に挨拶した足立信也・厚生労働大臣政務官は、「Ai(死亡時画像診断)をいかに活用するか、その目的をはっきりさせることが重要。死亡原因の診断について、両者、つまり医療を提供する側と受ける側の納得をいかに高めるか、そのためにこのAiをいかに活用するか。活発な意見をいただき、さらに前に一歩進めたい」と語った。 この日は、日本医師会の「死亡時画像病理診断(Ai)の活用に関する検討委員会」の2008年度と2009年度の報告書、厚生労働科学研究『「診療行為に関連した死亡の調査分析」における解剖を補助する死因究明手法(死後画像)の検証に関する研究』班の2008年度と2009年度の報告書が説明されたほか、委員の一人である相田典子・神奈川県立こども医療センター放射線科部長が、虐待などの可能性が潜む小児医療の現場から問題提起を行った。 日医の検討委員会報告書では、「財源不足やマンパワー不足を考慮し、可能なところから」という観点から、Aiを実施する対象は、小児...
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