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「民間参入ありきは困る」、日医が「どこでもMY病院」構想に苦言

レポート 2010年7月7日 (水)  星良孝(m3.com編集部)

日本医師会は7月7日の定例記者会見で、政府の「情報技術戦略工程表」を俎上に載せ、見解を表明した。その発表からは、政府の思惑とのギャップが浮かび上がった。 「民間サービスには不向きな可能性」 石川広己常任理事は、「どこでもMY病院は、民間サービスには不向きな面がある」と、民間主導で「どこでもMY病院」構想が進められることを牽制した。というのも、2011年度に「民間サービス創出に係わる調査」が行われることになっているのだが、その役割を経済産業省だけが負うことになっているからだ。さらに、工程表によると、セキュリティーレベルの検討が終わる前に、サービス提供の計画が想定されており、この点も石川常任理事は問題視する。「日医としては、構想に真っ向から反対しているわけではない。医師会も含めて、地域医療を担う専門家を参加させて、議論、検討できるような制度設計とすべきだ」と強調した。民間参入ありきで、体制が固まっていくことに危機感を示した。 政府のIT(情報技術)戦略本部は2010年5月、「新たな情報通信戦略」を決めて、6月に工程表を発表した。情報技術戦略は3本柱から成り立っており、一つは「国民本位の電子...