「DPCによる粗診・粗療は見られず」DPC導入影響評価報告書
レポート
2010年7月2日 (金)
村山みのり(m3.com編集部)
「DPCによる粗診・粗療は見られず」DPC導入影響評価報告書 中医協・DPC評価分科会は、6月30日、2009年度「DPC導入の影響評価に関する調査結果および評価・最終報告概要(案)」を提出した。同調査は、DPC導入の影響評価を行うために、診断群分類の妥当性の検証・診療内容の変化等を評価するための基礎資料を収集することを目的に、毎年行われている。調査は、2003-2009年度DPC参加病院・準備病院1607施設における2009年7-12月の退院患者について、診療録情報、レセプト情報の収集・分析により実施した。 報告書によると、すべての病院類型において、2008年度までと同様に、平均在院日数は減少傾向にあったが、その要因は患者構成の変化によるものではなく、診断群分類ごとの平均在院日数の減少によるものだった。一方、緊急入院および他院からの紹介患者数は、横ばいから増加傾向だった。事務局(厚労省)は、これについて、「平均在院日数は短縮しているが、重症度の高い患者・医療資源をより多く必要とするような患者を避けるような患者選別の傾向は見られておらず、DPC導入に当たり懸念されていた粗診・粗療など、...
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