「医師の仕事が正しく評価される」報酬体系を目指す - 山形大学医学部長・嘉山孝正氏に聞く
インタビュー
2009年10月31日 (土)
聞き手・橋本佳子(m3.com編集長)
「プリンシプルは一つ。実施した医療行為に見合った報酬を受け取れる体系にすること」。新たに厚生労働省の中医協(中央社会保険医療協議会)委員に就任した、山形大学医学部長の嘉山孝正氏はこう抱負を語る。診療側の委員として大学関係者が就任するのは初めて。全国医学部長病院長会議や国立大学付属病院長会議の立場から、積極的発言を続けることで知られる嘉山氏に、医療の現状認識や中医協委員として取り組むべき課題などを聞いた(2009年10月29日にインタビュー)。 嘉山孝正氏 1975年東北大学医学部卒業。ドイツ・ギーゼン大脳神経外科、国立仙台病院、東北大学脳神経外科講師などを経て、1994年山形大学脳神経外科助教授、96年教授、2002年同大医学部付属病院長、2003年から現職。 ――中医協委員の打診はいつごろあったのでしょうか。 最初に話を聞いたのは1カ月くらい前です。ただ正式に話があったのは10月26日(同日、午後7時から長妻昭・厚生労働大臣が記者会見で中医協委員を公表)。ちょうど私が脳動脈瘤の手術をしている最中に電話がありました。 ――先生は、医学部長および脳神経外科教授としてマネジメントに携わる上...
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