「出身大学で意見を言いづらい風土」も、群大病院改革委
レポート
2015年6月29日 (月)
高橋直純(m3.com編集部)
群馬大学医学部付属病院で肝臓の腹腔鏡手術を受けた患者8人が死亡した問題を受けて、群馬大学は6月26日、大学が主導して設置した「群馬大学医学部附属病院改革委員会」の第2回会合の概要を公開した。委員からは「医師の出身大学の関係から意見を言いづらい風土もある」などと指摘があった。委員会は6月24日に東京都内で非公開で行われた(資料は大学のホームページに掲載)。 病院改革委員会は、一連の死亡事案を医学的見地から調査する調査委員会とは別に、病院組織としての問題点などを総合的に検証、再発防止案を策定することを目的に発足。今夏までに学長宛ての提言書をまとめる予定だ(『群大、「意識改革、組織改革が必要」外部委』を参照)。この日の委員会で、大学側は群大病院に関する最近の報道内容、事故調査委員会設置の検討状況、国立大学附属病院長会議の提言内容を説明(『ナンバー科弊害の解消提言、国立病院長会議』を参照)。委員からは病院視察の報告があった。次回は問題点を整理して議論を進めていくとしている。 委員会で出された主な意見は以下の通り。 ・対策が過重にならないようにするべきである。 ・診療科長は診療のプロであるが、マ...
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