聖マリ、20人が指定医取消、精神保健指定医
レポート
2015年4月16日 (木)
池田宏之(m3.com編集部)
聖マリアンナ医科大学病院(神奈川県川崎市)の精神保険指定医の申請症例で不正が見つかり、厚生労働省は4月15日、医道審議会医師分科会精神保健指定医資格分科会の答申を受けて、同大学在籍時に症例を申請した11人と指導医9人、計20人について、指定の取り消しを決めた(『聖マリ、指定医の不正資格申請が常態化か』を参照)。発効は4月17日。不正な症例を理由とした精神保健指定医の取り消しは、初めてとみられる。厚労省は、一度に20人の取り消しとなった事態について、「想定していなかった。あってはならないこと」との見解を示し、今後、全国の医療機関の精神保健指定医の申請症例について、可能な範囲で調査を実施する方針を示した。 精神保健指定医20人の取消を答申した医道審議会医師分科会精神保健指定医資格分科会。 カンファ参加で、「十分な関わり」 1月下旬に、同大学病院から、指定医の新規申請3人分のケースリポートをチェックしていた関東甲信越厚生局の職員が、過去に同病院から出たケースレポートと内容が酷似していたことから、厚労省に連絡。厚労省は、同大学病院に調査を求めたほか、事実関係の確認のためにカルテの提出を受け、聴...
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