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統合医療は最先端の医学 - 渥美和彦・日本統合医療学会理事長に聞く◆Vo1.1

インタビュー 2010年5月21日 (金)  聞き手・橋本佳子(m3.com編集長)

民主党政権が推進する医療政策の一つが、統合医療。厚生労働省では今年2月に、「統合医療に関するプロジェクトチーム」を設置、関係者へのヒアリングなどを進めている。4月26日の第2回会議に出席したのが、日本統合医療学会理事長で、東京大学名誉教授の渥美和彦氏だ。渥美氏は「臨床ゲノム医療研究会」の理事長も務め、5月23日には第1回臨床学術会議を開催する。 渥美氏に、統合医療とは何か、また現状の医療の問題やその問題解決に統合医療がどのように寄与するのかなどについてお聞きした(2010年5月11日にインタビュー)。 渥美和彦氏 1954年東京大学医学部卒。心臓外科を専攻。医療情報システム、人工心臓など先端医学を研究。1965年東大医用電子研究施設教授。定年退職後、1998年日本代替・相補・伝統医療連合会議を設立、2000年に日本統合医療学会を設立し、理事長に就任。 ――4月26日での厚労省のヒアリングの際、統合医療の定義、範囲などについて聞かれたそうですが。 近代西洋医学は、科学に基盤を置き、体系が整っており、客観性、再現性、普遍性などの特徴を持つために、米国でも日本でも同じ治療、手術が可能です。一...