「大病院への集約で救急から中小民間が撤退」の懸念も
レポート 2023年10月18日 (水) 橋本佳子（m3.com編集長）
広島市で開催された第64回全日本病院学会で10月15日、学会企画「地域医療構想と民間病院～集約と分散」とのテーマで3人の演者が登壇、大きな論点になったのは、要介護高齢者の誤嚥性肺炎や大腿骨近位部骨折などの救急患者をどこで受け入れるかという点だ。地域医療構想で病院の再編・統合、集約化が進む一方、大規模病院の誕生で地域の1次、2次救急医療を担う中小病院が手を引くようになり、大規模病院に1次から3次救急までが集中してしまう懸念が呈せられた。...